過敏性腸症候群(IBS)

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過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスなどの影響により急増しており、腹痛や腹部の不快感に加え下痢や便秘などが起こり、それが慢性的にくり返される疾患のことです。
レントゲン検査や内視鏡検査で調べても炎症などの病変はありませんが、腸全体の機能異常により起こる病気で、日本では10人に1人の割合で発症するとされており、20〜40歳代の発症が多いとされています。

治療
腹痛や下痢などの症状がどんなときに起こるのか、どれぐらいの時間起こるのかなど、症状の内容などを詳しくお聞きしていきます。生活や食事指導・薬物療法による治療を組み合わせて改善していきます。




ピロリ菌と胃の病気

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ピロリ菌は、人の胃の粘膜内に感染する細菌で、主に胃や十二指腸などの病気の原因になります。
日本の40代以上の世代での感染率は7割を超えると言われています。
ピロリ菌に感染している人が胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症する割合は、感染していない人に比べて5〜10倍とも言われます。また、WHO(世界保健機構)も、ピロリ菌を発がん因子として認定しています。

治療
ピロリ菌の除菌には、3種類の飲み薬を1日2回、7日間の服用を行います。




逆流性食道炎

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逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流して、食道に炎症が起こり、胸やけや胸の痛みなど、様々な症状が生じる病気です。
次の3つが主な原因として考えられます。
胃酸の出すぎ(過剰分泌) …肉や脂っこいものを食べすぎ
逆流を防ぐ筋肉の機能低下 …下部食道括約筋の衰え
胃の圧迫(お腹の圧力の上昇) …肥満のベルトによる腹部の締め付け

治療
逆流性食道炎の治療には、胃酸を抑える薬を使って治療を行います。 いったん治っても再び症状がでることが多いので、日常生活に気をつけて、症状がでたときには受診しましょう。




腸閉塞(イレウス)

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腸閉塞は、腸管の内容物の通過が妨げられている状態のことをいいます。別名「イレウス」ともいいます。
腹痛、嘔吐、吐き気、便秘、お腹がはるなどの症状が出ます。
最もよくある原因は、腹膜炎や腹部の手術後に起きる癒着(腸同士がくっつく)がもとで、腸管がねじれたりふさがったりするものです。

治療
腸閉塞においては原因によって、治療法は異なります。癒着や糞便によって、腸閉塞が起こっている場合は、絶食や点滴でしばらく腸管を休めたり、内容物を減らしたりして、治療を行います。イレウスチューブを留置して、腸管の減圧を行うこともあります。しかし、上記で改善されない場合には手術治療になります。




潰瘍性大腸炎

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主な症状は、下痢、血便、腹痛です。炎症の程度が重く、広範囲に炎症を起こすと発熱や体重減少、頻脈・めまい・冷汗などの貧血症状を起こすこともあります。
さらに、炎症が進行して腸管壁深くに及ぶと、緊急な処置が必要な大量出血、腸管の狭窄や穿孔、中毒性巨大結腸症などの危険な合併症を起こす可能性もあります。

治療
薬物療法で大腸粘膜の異常な炎症を抑え、症状がない時期も症状を再発させない治療を続けることで症状をコントロールし、良好な状態を長く保ちます。




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